2023/10/14
以下をアップしました。
飲食サービス業界 店長・マネージャー職 上司の結婚式スピーチのポイント
このページで、
『リーダーシップのある働きぶりは、結婚後の家庭においても大いに生かされるべき力です。』
という表現を採用しました。
店長職・マネージャー職における「リーダーシップ」と、結婚後の家庭における「リーダーシップ」には、共通点と相違点の両方があります。それぞれの側面から詳しく整理してみましょう。
【共通点】──リーダーに求められる本質的な姿勢
1. ビジョンを描き、共有する力
仕事:店舗やチームの目標(売上、顧客満足、人材育成など)を明確にし、それをメンバーと共有し方向性を示す。
家庭:家族としての将来(子育て、生活設計、価値観の共有など)を描き、配偶者と話し合いながら方向性を整える。
2. 信頼関係の構築
相手の声を聴き、誠実に向き合う姿勢が必要。
信頼なしでは、どちらも長期的な安定・協力は難しい。
3. 対話と調整能力
チームメンバーや家族間で価値観や意見の違いが出たときに、それをまとめる力が必要。
問題が起きた時のファシリテーション、冷静な判断力、共感力が重要。
4. 責任と決断力
リーダーとして「決める」局面が多く、曖昧にせず決断し、その結果にも責任を持つ姿勢が求められる。
【相違点】──組織と家庭という構造の違い
1. 構成メンバーと役割の多様性
仕事:多様な価値観・背景を持つ複数のメンバーが集まり、目的は「組織目標」。
家庭:基本的には対等なパートナー(配偶者)との関係で、目的は「幸福や安心の共有」。
2. 上下関係の明確さ
仕事:店長・マネージャーは形式的な上司であり、指揮命令系統が存在。
家庭:上下関係というより「共同経営者」に近い。命令や指示は適さず、合意形成が基本。
3. 成果の測り方
仕事:売上、KPI、数値評価が可能。
家庭:感情的な満足度、安心感、関係性の質など、定量的に測れない面が大きい。
4. 継続・離脱の自由度
仕事:人の入れ替えや転職などがあり、契約関係として成立。
家庭:長期的関係が前提であり、より深い感情や人生への影響が伴う。
店長職・マネージャー職として培ってきたリーダーシップを結婚生活に活かすためには、その「在り方」を少し柔らかく、家庭という場に合わせて応用していくことが大切です。
○「指示」よりも「共有」へ切り替える
職場では指示命令が必要でも、家庭では「一緒に決める」「意見を尊重する」姿勢が大切。
○ 目標ではなく「価値観の共有」を重視する
売上や数字ではなく、「どんな家庭を築きたいか」「何を大事にしたいか」のすり合わせが重要。
○ チームビルディングの経験を“家族づくり”に応用する
信頼関係を築き、安心して過ごせる“家庭というチーム”を育てることにリーダーシップを発揮。
○ 問題解決力を“感情のケア”にも活かす
仕事のトラブル対応力を、家族の不安・不満への対応に転換。論理だけでなく気持ちにも寄り添う。
○ 責任感を「支える力」として発揮する
「守る・引っ張る」だけでなく、「支える・伴走する」姿勢を忘れない。
このように、仕事でのリーダーシップを土台にしながらも、家庭ではより感情や関係性を重視した「対等なパートナーとしてのリーダーシップ」へと進化させていくことが、円満な結婚生活への鍵となります。