2023/10/14
以下をアップしました。
このページで、
「結婚は悲しみを半分に、喜びを二倍に、生活費を四倍にする」
という言葉を採用しました。
このフレーズ、どこかで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。結婚の素晴らしさと、ちょっとした現実(出費…!)をユーモラスに表現した、いかにも「ことわざっぽい」名言ですよね。
本当によくできているなあと思います。
でも、これって実際どこの国のことわざ?本当にイギリスのもの?──そんな疑問に答えていきます。
結論から言うと「出典不明のジョーク」です
このフレーズ、実は正式なことわざではありません。また、イギリスの伝統的な諺(ことわざ)でもありません。どうやらこの言葉は、英語圏で生まれた皮肉混じりのジョーク的な言い回しが、日本などで「ことわざ風」にアレンジされて広まったようです。
英語では、こんな表現が見られます:
(訳:結婚は悲しみを半分に、喜びを二倍に、そして出費を四倍にする)
誰が言ったかはわかっておらず、出典不詳(anonymous)として名言集などに登場するケースがほとんどです。
イギリスのユーモア文化との親和性は高い
ただし、この手の表現はイギリス的な皮肉と相性がよく、「いかにもイギリス人が言いそう」と思われがちです。実際、イギリスの文化では結婚や日常生活を題材にしたウィットに富んだ名言やジョークがよく見られます。
たとえば、皮肉の達人として知られるオスカー・ワイルドはこんな言葉を残しています:
(重婚は妻が一人多いことだ。だが、一夫一妻制も同じようなものだ)
こんな具合に、皮肉と真実の絶妙なバランスが、イギリス的なジョークの特徴です。
なぜ「ことわざ」として広まったのか?
日本ではこの手の名言が、「外国のことわざ」として紹介されることがよくあります。おそらく、英語圏のジョークや名言を、日本語に翻訳する過程で“ことわざっぽく”解釈されたのでしょう。
「~を半分に、~を二倍に」といったリズムの良さも相まって、あたかも古くから伝わる格言のような印象を与えています。
日本向けに手を加えるなら
今でも十分ウィットに富んで良い内容ですが、日本向けに手を加えるなら、
あたりでしょうかね。意味は言いますまい。
ということで、
- 「結婚は悲しみを半分に、喜びを二倍に、生活費を四倍にする」は正式なことわざではない
- 英語圏に類似の表現はあるが、作者不詳のジョーク・名言として扱われている
- イギリスのユーモア文化に合っているが、「イギリス発祥」とは言えない
- 日本では“ことわざ風”に脚色されて広まったと考えられる
です!
結婚にまつわる名言やジョークは世界中にたくさんあります。真理を突きながらも笑わせてくれる、そんなフレーズたちは、私たちに日常のちょっとした余裕と皮肉な視点を与えてくれます。
あなたのお気に入りの結婚ジョークは何ですか?