2020/07/19
どこの組織にも、言われたことしかやらない人員はいる。
良く言えば指示待ち人間、というところか。
なにもやらない人も結構いるのだから、言われたことをやるだけの人は、そう悪くないない。など言っていられない。下と合わせていいことなど、何もない。
それはさておき、言われたことしかやらない人が、上司の頭の中にある「仕事があまりできない人フォルダ」に振り分けられていることを、当人は知らない。
その人たちをなんとか引っ張り上げようとするのが上司であるが、自発性は人から「頑張れ」とか「言われる前に自分で動け」など言っても芽生えないのであり、結局のところ、自発的に自発性を獲得する以外に道はない。
それをサポートする手段ならある。考えるという行為を経験させることだ。
たとえば、こんなお題を出してみる。
お題:
扇風機を本来の扇風機の使い方以外の使い方をする。どんなことが考えられるか?
もちろん、これに答えはない。
ストレスがたまったとき、回っている扇風機に向かって思いっきり「あー」という
でもいいし、
喫煙ルームに置き、真上の換気扇に向けて風を送る
でもいい。
または、
レトロっぽい扇風機を、オフィスにオブジェとして置いておく
でもいい。
大切なのは自ら考えるという行為そのものだ。
要はアイデア出し、ブレストなのだが、重要なのはここからだ。
彼らが出したアイデアを極力実現してやるのだ。
自分が考えたアイデアが現実のものとなる喜びは、誰にでもある。嬉しいし、楽しいし、恥ずかしい。ワクワクドキドキ、心が動くのだ。
言われたことをやるのではなく、自分が言い出したことをやる。
これを経験することができる。
もちろん、中には無茶なアイデアもあって、上司は「気が気でない」こともあるかもしれないが、そこは許容してあげてほしい。
なお、この方法でやってはいけないのが業績に結びつけようとすることだ。
業績に結び付けるための施策は、結局のところ部下にやってもらう仕事であり、言われたことをやる域を出ない。
極力、業績にまったく影響がないこと、というよりも、遊び感覚で取り組むくらいがちょうどいい。
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当社では別事業で扇風機を取り扱っているため、今回のお題に使いました。