人材育成、人材マネジメントのラインホールド

緊急時の在宅勤務は、平常時に準備しておく。

time 2020/02/16

業種業態にもよりますが、あえて出社しなくても家でできる仕事であれば、家でやったほうがいいよね、別に家でやっても問題ないよねというのは、新型肺炎の感染予防のときだけではなく、平素の業務においても言えます。

しかし、今回のように非常に難しい状況になって、「よし、社員を在宅で仕事させよう」と思っても、準備と心構えもIT環境の整備もできていないと、その場でパッとはできません。

このうち、IT環境の整備は、何ということはありません。ビデオ通話のことやセキュリティ、機密保護、個人情報保護など、この辺は、とりあえずの環境整備として、在宅で仕事をする社員さんが自身のPCとインターネット環境も持っていれば、なんとでもなりますので、あまり重要度は高くないんです。

重要なのは、準備と心構えのほうです。

準備というのは、社員にどのような仕事をしてもらうか、すなわち、職務領域です。
オフィスで仕事をする場合と、自宅で仕事をする場合とでは、やはり自宅で仕事をするほうが不便です。手元に資料がないこともありますし、同僚も先輩も同じ部屋にいるわけでもありませんし。

自宅をオフィスの職務環境とまったく同じにすることは難しいわけで、まあ、そもそもせっかく自宅で仕事をするのにオフィスとまったく同じにしようとするのはセンスのカケラもないなあと思うわけですが、それはさておき、事前に、社員が在宅勤務で行なう職務領域を決めておかないと、「やることがあまりなかった」「不便なだけだった」という感想が社員から漏れてきてしまいます。

今回の新型肺炎の感染予防として、一時的に取り入れるのであれば、まさに一時的であるのなら、いつもの職務とはまた違ったことをやってもらうのもいいかもしれません。

たとえば、バックヤード(総務、経理など縁の下の力持ちの役割)の社員に営業周りの仕事をしてもらうとか、反対に営業周りの社員に、領収書の整理をしてもらうなどなど。

きっとあまり捗らないと思いますが、それを「捗らなかったなあ。まあ緊急事態だったからね」と見るか、「他の仕事をしたことがよい経験となるに違いない」と捉えるか。
あなたを含めたセンスのある役員なら後者でしょう。

 
恒常的に在宅勤務を取り入れるにしても、オフィスではなくて「在宅だからこそ」という視点で考えれば、社の利益に貢献する仕事の内容が見えてきます。

それに、会社はガラーンとしていて、社員がみな自宅で仕事をしているって、それはそれで面白いと思います。
そこからいろんな広がりを見せていきそうな気がして、ワクワクします。アイデア勝負です。

こういったことをやるのも、やらないのも、あなた(役員)の心構えが重要になってきます。

今回の新型肺炎の感染予防としてテレワークを用いている会社は、(聞いたわけではありませんが)、おそらく非常に高い確率で、これまでにもテレワークを導入している、あるいは、導入しようとしている企業であるはずです。

導入している・しようとしている企業と、まったスルーしている企業との違いは、役員の心構えだけです。
労働力確保の面でも優秀な人材獲得の面でも、導入しない手はなく、戦略的に導入・運用していけば、社の利益に貢献します。

今は新型肺炎のことでテレワークという単語をニュースでよく見かけますが、おそらく、次によく見るようになるのはオリンピック期間でしょう。

まだ2月の半ばですし、夏までに準備は十分整いますので、あとはあなたの心構えにかかっているのかなあと思います。

テレワークなんていうと、かっこいい響きで、なんか敷居が高いことのように思われるかもしれませんが、要は社員が家で仕事をするだけなんです。それを導入することで、明らかに社にプラスになりますので、お早目の心構えをおすすめします。